更新日:2009,12,21,Monday 更新者:oba
BATON
2009年4月28日公開(横浜開港150周年記念テーマイベント「開国博Y150」にて)
2009年10月27日DVD化
監督 北村龍平
脚本 岩井俊二
ストーリーは3章に分かれていて、トータルで実質30分ほどの短い話です。
設定は今となってはかなりベタなSFですが、キャスティングが豪華だし、楽しい台詞と面白い絵がいっぱいあったので、イベントモノとしては成功していると思います。
何となく、ムサビの芸祭とか卒業制作みたいなのを思い出しました。
すごーく話がそれますが…。
この映画のテーマがそういうことなのかは分からないですが、最近、線引きをすることって凄く難しいことなのだと感じます。
線引きすること自体は簡単なのかもしれないけど、線引きしたことによって生じる矛盾を考慮すると、やっぱり難しくなる。
プログラマという仕事をしていると、それでも、どうしても線を引かないといけない事があります。
例えば、乗り換え案内で100km未満の新幹線を使うルートを表示したくないケースがあるとします。
(東京から品川まで新幹線で行くルートなんか表示したくないとか)
で、100km未満のルートを全て削除するとします。
そうすると、100km以上の新幹線と在来線を含むルートだけが残ります。
場合によってはそれで欲しい結果が求まるのですが、指定した駅によっては、新幹線を90km使って行った方が早いのに、わざわざ110kmつかった遠回りのルートが残ってしまいます。
かといって基準を90kmに設定すれば良いかというと、指定した駅によって同様の問題が起こり、汎用的にボーダーラインを設定することが難しくなります。
これはわりと単純なケースですが、仕事をしていると最近こんな壁にぶつかってばかり。
人間が選択するため、思考を進めるためには、線引きはとても便利。
音楽にジャンルがなかったら、選ぶの大変だし。
この気持ちは愛なのか恋なのか、曖昧だとしてもどっかではっきり認識しないと自分でも面倒です。
でも、元々ボーダーが無いっていうことを前提にしなきゃダメだと思う。
国境なんて誰が決めたんだろう。
最近のニュースでの意味不明な統計とかホントにうんざり。
統計って、塩水みたいに物理的に完全にシャッフルした状態と、抽出の手段が無機質かつ均一である条件がそろってないと大分ぶれると思うんですけどねって、完全に愚痴になってきました。
(本当に統計学を勉強すると、確かその辺も含めて近似値を導き出せる条件があるんだった気がする)
いつかコンピュータと人間のボーダーが曖昧になってくる時代ってくるんですかね。
知らないだけで、もう来てるのかな?
2009年4月28日公開(横浜開港150周年記念テーマイベント「開国博Y150」にて)
2009年10月27日DVD化
監督 北村龍平
脚本 岩井俊二
ストーリーは3章に分かれていて、トータルで実質30分ほどの短い話です。
設定は今となってはかなりベタなSFですが、キャスティングが豪華だし、楽しい台詞と面白い絵がいっぱいあったので、イベントモノとしては成功していると思います。
何となく、ムサビの芸祭とか卒業制作みたいなのを思い出しました。
すごーく話がそれますが…。
この映画のテーマがそういうことなのかは分からないですが、最近、線引きをすることって凄く難しいことなのだと感じます。
線引きすること自体は簡単なのかもしれないけど、線引きしたことによって生じる矛盾を考慮すると、やっぱり難しくなる。
プログラマという仕事をしていると、それでも、どうしても線を引かないといけない事があります。
例えば、乗り換え案内で100km未満の新幹線を使うルートを表示したくないケースがあるとします。
(東京から品川まで新幹線で行くルートなんか表示したくないとか)
で、100km未満のルートを全て削除するとします。
そうすると、100km以上の新幹線と在来線を含むルートだけが残ります。
場合によってはそれで欲しい結果が求まるのですが、指定した駅によっては、新幹線を90km使って行った方が早いのに、わざわざ110kmつかった遠回りのルートが残ってしまいます。
かといって基準を90kmに設定すれば良いかというと、指定した駅によって同様の問題が起こり、汎用的にボーダーラインを設定することが難しくなります。
これはわりと単純なケースですが、仕事をしていると最近こんな壁にぶつかってばかり。
人間が選択するため、思考を進めるためには、線引きはとても便利。
音楽にジャンルがなかったら、選ぶの大変だし。
この気持ちは愛なのか恋なのか、曖昧だとしてもどっかではっきり認識しないと自分でも面倒です。
でも、元々ボーダーが無いっていうことを前提にしなきゃダメだと思う。
国境なんて誰が決めたんだろう。
最近のニュースでの意味不明な統計とかホントにうんざり。
統計って、塩水みたいに物理的に完全にシャッフルした状態と、抽出の手段が無機質かつ均一である条件がそろってないと大分ぶれると思うんですけどねって、完全に愚痴になってきました。
(本当に統計学を勉強すると、確かその辺も含めて近似値を導き出せる条件があるんだった気がする)
いつかコンピュータと人間のボーダーが曖昧になってくる時代ってくるんですかね。
知らないだけで、もう来てるのかな?
| http://www.porifera.jp/blog/index.php?e=168 |
| 映画::邦画 | 01:43 AM | comments (1) | trackback (0) |
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更新日:2009,11,08,Sunday 更新者:oba
花とアリス
2003年ネット配信
2004年ビデオ・DVD化(劇場未公開)
監督 岩井俊二
ノリ的にはLove Letterに近いなって思った。
岩井俊二って、どこか現実の延長線上の非現実をテーマにしている事が多くて、個人的には大友克洋との共通点を感じる。
今回も、ちょっと不謹慎なやりとりがあったり、これでもかっていうくらいドキュメンタリーな演出だったりと、すごくこの人らしい作品でした。
恋ってあまずっぺー。
2003年ネット配信
2004年ビデオ・DVD化(劇場未公開)
監督 岩井俊二
ノリ的にはLove Letterに近いなって思った。
岩井俊二って、どこか現実の延長線上の非現実をテーマにしている事が多くて、個人的には大友克洋との共通点を感じる。
今回も、ちょっと不謹慎なやりとりがあったり、これでもかっていうくらいドキュメンタリーな演出だったりと、すごくこの人らしい作品でした。
恋ってあまずっぺー。
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更新日:2009,10,02,Friday 更新者:oba
20世紀少年 第2章
2009年1月31日公開
監督 堤幸彦
第1章より面白かった!
原作が長編漫画なだけに、「早送りで見ている感じ」は変わらずありましたが、堤幸彦独特のおどろおどろしさがだんだん発揮されてきた感じです。
正直第1章を観た時は、ああ、やっちまったなーと思いましたが、全て2章、3章への伏線だと思うと納得できるし、少しずつ原作と違う流れが増えてきて、3章が期待出来そうです。
原作の浦沢直樹は、単行本のあとがきで、20世紀少年はサスペンスではなく"ともだち"が誰かということは重要視していないみたいなことを書いてた気がしますが、映画ではあえてミスリードを誘う演出が多く出てきて、サスペンスとしても十分楽しめそう。
さいごの方は、ほとんど空気感が「TRICK」ですね。
演出の完成度も高いですが、原作の面白さを改めて実感しました。
2009年1月31日公開
監督 堤幸彦
第1章より面白かった!
原作が長編漫画なだけに、「早送りで見ている感じ」は変わらずありましたが、堤幸彦独特のおどろおどろしさがだんだん発揮されてきた感じです。
正直第1章を観た時は、ああ、やっちまったなーと思いましたが、全て2章、3章への伏線だと思うと納得できるし、少しずつ原作と違う流れが増えてきて、3章が期待出来そうです。
原作の浦沢直樹は、単行本のあとがきで、20世紀少年はサスペンスではなく"ともだち"が誰かということは重要視していないみたいなことを書いてた気がしますが、映画ではあえてミスリードを誘う演出が多く出てきて、サスペンスとしても十分楽しめそう。
さいごの方は、ほとんど空気感が「TRICK」ですね。
演出の完成度も高いですが、原作の面白さを改めて実感しました。
| http://www.porifera.jp/blog/index.php?e=133 |
| 映画::邦画 | 04:15 PM | comments (1) | trackback (0) |
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更新日:2009,09,24,Thursday 更新者:oba
たまには、後で思い出せるように映画評を。
ハッピーフライト
2008年11月15日公開
監督 矢口史靖
ANAが全面協力したことで話題になりましたが、ハプニング系のストーリーでよく特定の航空会社がOKしたなと疑問に思っていました。
でも、全体的には、ANAのCM?っていうくらいトリビア的な要素が多いのと、矢口史靖独特の清潔感のある(古風な?)笑いの中で、ハプニングが起きてる割には淡々と安心して観れる感じでした。
うまく飛行機っていうものにマイナスイメージを抱かないような感じに仕上がってます。
ただ、ぼくが飛行機苦手ってことで、観てる途中知らず知らずに手が汗ばんでましたけど。
来月飛行機のるのになぁ…。
最終的には、「やっぱ仕事してる人の姿ってかっこいいなぁ」という感想です。
登場人物にそれぞれモデルがいるって話ですが、特別なことしなくてもそのままな感じで十分面白くなるだろうという狙いがあったのかな。
とても自然な感じで観れて、後味さわやか。
連休の最後に観るのにはちょうどよかったかも。
明日からの仕事にちょっとだけやる気が沸きました。
ハッピーフライト
2008年11月15日公開
監督 矢口史靖
ANAが全面協力したことで話題になりましたが、ハプニング系のストーリーでよく特定の航空会社がOKしたなと疑問に思っていました。
でも、全体的には、ANAのCM?っていうくらいトリビア的な要素が多いのと、矢口史靖独特の清潔感のある(古風な?)笑いの中で、ハプニングが起きてる割には淡々と安心して観れる感じでした。
うまく飛行機っていうものにマイナスイメージを抱かないような感じに仕上がってます。
ただ、ぼくが飛行機苦手ってことで、観てる途中知らず知らずに手が汗ばんでましたけど。
来月飛行機のるのになぁ…。
最終的には、「やっぱ仕事してる人の姿ってかっこいいなぁ」という感想です。
登場人物にそれぞれモデルがいるって話ですが、特別なことしなくてもそのままな感じで十分面白くなるだろうという狙いがあったのかな。
とても自然な感じで観れて、後味さわやか。
連休の最後に観るのにはちょうどよかったかも。
明日からの仕事にちょっとだけやる気が沸きました。
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| 映画::邦画 | 12:49 AM | comments (0) | trackback (0) |
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